「訪問診療」は計画的に医師が患者様の自宅を訪問して診療することです。
「往診」は突発的な体調変化の際、要請に基づき訪問して診療することです。

定期的な通院が困難な状態でご自宅やご施設などで療養を希望される方は、どなたでもご利用いただけます。

様々なサポートを利用して、お一人で在宅療養されている方はいらっしゃいます。
体の状態に合わせて、サポート体制を整えていけば、不可能ではありません。まずはご相談ください。

訪問診療をスムーズに開始するためには、紹介状（診療情報提供書）があることが望ましいです。
しかし、特に主治医がいない、あるいは事情があって紹介状を頼みにくいなどの場合には、無理にお願いすることはありません。
初診までに、これまでのお薬の情報や健診の結果などがあればご用意いただければ参考になります。

訪問診療が可能な距離は、医療機関と訪問先の距離が直線16km以内であることが原則とされています。訪問範囲かどうか判断しかねる場合はお気軽にご相談ください。

医療保険が
1割負担の方で、月額2,000円～8,000円程度
3割負担の方で、月額6,000円～24,000円程度です。
・患者様の病状や重症度、住環境により金額が異なります。
・その他に在宅酸素や在宅自己注射などの管理料、点滴、検査代、お薬代等は別途かかります。
・1か月分の診療について、まとめて翌月の中旬に請求書をお送りいたします。
個別差がありますので、お電話でご相談いただければ、ご説明いたします。お気軽にご相談ください。

直線距離12km以上かかる方には一律200円程度の交通費をいただいております。

適応されます。
健康保険の毎月の自己負担金が一定以上になった場合、払い戻しが受けられます。これを「高額療養費制度」と言います。
上限額は、年齢や所得、利用している健康保険の種類によっても異なります。当院では上限額までしか頂きませんが、お薬代及びやむをえず他医療機関を受診された場合は払い戻し手続きが必要になります。
払い戻しについては、通常呼びかける通知はありませんので、自主的に申請することが大切です。

病状が安定されている方は基本的に月2回の訪問となります。病状に応じて回数は変動いたします。

<自宅で受けられる処置>
□薬の処方
□点滴(脱水・感染症の治療など)
□栄養管理(胃ろう・腸ろう・中心静脈栄養)
□各種予防接種（R6年10月からの予定）
□褥瘡管理
□ストマ管理
□気管カニューレ交換
□人工呼吸器・在宅酸素療法の管理
□認知症ケア
□緩和ケア
□ご自宅でのお看取り

＜自宅で受けられる主な検査＞
□一般採血・尿検査
□超音波検査(エコー検査)
□心電図
□インフルエンザやCOVID-19の迅速検査
があります。

お薬は院外処方となりますので、お持ちすることができません。
お薬の配達をご希望の方は、配達を行っている薬局をご紹介いたしますので、お声掛けください。

24時間対応をしており、ご要望があればもちろん夜間や休日でも緊急往診させて頂くことができます。ただしその際“往診料”などといった料金が発生し、曜日や時間帯によってかかる料金が異なることがあります。
また場合によっては、看護師が訪問して医師とテレビ電話で診療をすることもできます。状況に応じてご相談させて頂きます。

医師がおひとりでの通院困難と判断した場合は、可能となります。ただし、もともとかかりつけの医師がいる場合や現在入院していて退院が決まっている場合は、まずはかかりつけの医師や病院にご相談して頂いた方がスムーズです。それらも含めて当院でサポートすることも可能ですので、ご希望があれば一度当院にお問い合わせください。

現時点では基本は担当の医師が緊急往診する体制になっていますが、今後状況によっては異なる医師が対応することがあります。その場合も、患者様が安心できるよう情報共有をさせて頂きます。また場合によっては、看護師が訪問して担当医師とテレビ電話で診療ができることもあります。

頻回の外来通院が難しい場合は、外来主治医の先生と密に連携をとった上で、日頃の処方やケアは当院の訪問診療で行い、専門的な加療については外来で行う場合があります。一度当院にご相談頂けますと幸いです。

可能です。訪問診療の日程がデイサービスの日程と被らないよう、調整させて頂きます。ただし、デイサービスの施設で訪問診療や往診を行うことは、制度上できません。デイサービスで体調不良時には、一度自宅に帰って頂いてから往診対応することは可能です。

特別養護老人ホームやショートステイでの訪問診療は、条件を満たせば可能になることがあります。一度当院にご相談頂けますと幸いです。

もちろん対応させて頂きます。まずは当院にご相談頂けますと、病院と連携をとって患者様の現在の病態や日頃の治療・ケアの状況をお伝えでき、質の高い入院加療につなげることができます。